WHAT MAKES A BOUNCING SOLE?
Chloë Sevignyはいつも、足の向くままに歩いてきた。
「予定調和から外れていくのが好き。風にスカートを引っ張られて、突然何かに惹き寄せられるような感覚。遠くから糸を手繰り寄せられているみたいな。」
それは、彼女を磁力のように人を惹きつける場所へと導いてきた。『Kids』『American Psycho』『Big Love』での印象的な出演。カルトな雑誌の表紙。華やかで大胆なランウェイ。そして、彼女が選んだDr. MartensはMary Jane。彼女自身と同じように、アンダーグラウンドなアイコンだ。
一見すると、Bill Griggsは彼女とは正反対の存在に見える。彼は時代を象徴するイットガールでも、ニューヨークの伝説的な存在でも、アカデミー賞にノミネートされた俳優でもなかった。
ノーサンプトンシャー州の小さな町、Wollastonで靴づくりを営む、3代目のシューズデザイナーだった。けれど、彼が生きた信条は同じだった。
1960年4月1日、彼はDr. Martensの軌跡を永遠に変えることになる3つの言葉を、新たなブーツのAirWairヒールループに刻んだ。
「With Bouncing Soles.」
受け継がれる、確かな約束。1460ブーツは、その名の由来となった1960年の誕生以来、革新的なエアクッションソールを足元に備えてきました。この象徴的な「弾み」は、すべてのDr. Martensの礎となっています。
でも、それが意味するものは、それだけではありません。
靴のソールが弾むように、その中に宿る人の心も弾んでいた。
そして今も、それは変わりません。
Dr. Martensの一足一足には、いつだってそれぞれの人生がある。
その一足を履く、ひとりひとりの人生。
“WORDS ARE MAGIC.
THAT’S WHY WE CALL IT SPELLING.
-言葉は魔法。だから「スペリング」と呼ぶ。-

Griggsと同じように、Jordan Stephensも言葉の持つ力を知っている。
「言葉の何が一番面白いかって、ひとつの文章を伝えたり、誰かの頭の中にイメージを描いたりすることで、その人の人生の見方を変えたり、方向を変えたりできることだと思う」と彼は語ります。
2000年代後半、Rizzle Kicksのメンバーとして一躍注目を集め、8曲のヒットシングルを送り出したJordan。その後はソロ活動を経て、執筆へと活動の幅を広げました。自伝『Avoidance, Drugs, Heartbreak & Dogs』をはじめ、2冊の児童書も手がけています。
彼が選ぶDr. Martensは、1461。
Dr. Martens初のシューズ。
クラシックに宿る魔法を知る人のための一足です。
彼はスポークンワード・ポエトリーも手がけている。彼が思うに、飾らない言葉には、華やかに彩られた言葉と同じくらいの美しさがある。
「詩的に表現できるのは素晴らしい。でも、時にはただ、ストレートに伝えることもある。」
ソールと同じように、言葉も弾む。
そして、響き渡る言葉は、人の心を動かす。
言葉は、Naomi Watanabeの想像力にも深く刻まれている。
日本を代表するコメディアンのひとりである彼女は、ものまねをきっかけにその名を広めた。Beyoncéのものまねで日本中の注目を集め、一躍スターへ。けれど、彼女はすぐに自分自身の道を歩み始める。自身のプラスサイズ・ファッションブランド「Punyus」を立ち上げ、『Hairspray』をはじめとするミュージカルにも出演。そして今では、ファッション界のフロントロウでも存在感を放つ。
彼女には、ある恩師からかけられた言葉が心に残っている。
地方の町から出て、日本を代表するコメディアンになったこと。それがひとつ目の奇跡。
そして、ふたつ目の奇跡は、2021年に移住したアメリカで成功をつかむこと。
「その言葉を胸に刻んで、毎日、自分自身に挑戦し続けています」と彼女は語る。
ときには、周りの声ではなく、自分自身の声に耳を傾けることが、前へ進むための道になる。
「外のことを気にしすぎると、本当の自分を見失ってしまう。自分の軸がぶれると、面白いものを生み出せない。だから、私は自分自身の人生を大切にしています。」
言葉と同じように、笑いにも人生を肯定する力がある。
“DOING STAND-UP MAKES ME SO NERVOUS. UNTIL SOMEONE LAUGHS. AND
I THINK... OK, WE'RE TOGETHER NOW.
-スタンダップはすごく緊張する。でも誰かが笑ってくれた瞬間、「よし、今つながった」って思う。-

共通点を見つけようとする彼女にとって、1460ブーツはかけがえのない相棒。
彼女自身と同じ、オリジナルな存在です。
Chloë、Jordan、Naomi。ひと目には、特別な共通点があるようには見えない3人。けれど、彼らには同じ才能がある。日常の中にあるロマンを見つけ、それをインスピレーションへと変える力。
Chloëにとって、それは思いがけず出会った理想のヴィンテージウェアや、街の鼓動に耳を澄ますこと。
Naomiにとっては、深夜のコメディ番組が放つ光や、バスタブから大切な人に電話をかける時間。
Jordanにとっては、ダンスフロアで我を忘れることや、完璧な波を捉えるサーファーに心を奪われること。
ありふれた日常の中にあるものを、特別なインスピレーションへ。
彼らの生き方は、3人が愛用するレザー「Crazy Horse」とも重なります。
オイルとワックスをたっぷりと染み込ませる「ホットスタッフィング」という製法によって、年月とともに独特の風合いが生まれるレザー。
ひとつとして同じ表情にはなりません。
Crazy Horseを履き込みながら味わいが深まっていくように、Chloë、Jordan、Naomiもまた、時間をかけて自分自身のあらゆる一面を見つけてきました。
新しい場所へ移ること。クリエイティブの表現を変えること。逆境から立ち上がること。
ときには、風に身を任せ、その先にどこへ辿り着くのかを見てみること。
自分の足を信じていれば、恐れるものは何もない。
どれだけ高く弾んでも、いつだって地面に戻ってこられる。
そして、また次の一歩へ。





