2976チェルシーブーツ(サイドゴアブーツ)|ドクターマーチン
ドクターマーチンの定番モデルのひとつ、「チェルシーブーツ」(サイドゴアブーツ)。その始まりはヴィクトリア時代、ロンドンの靴職人が即位して間もないヴィクトリア女王のために作った靴であると言われています。
靴職人が目指したのは、脱ぎ履きが簡単で、フィット感も高い、実用的なブーツの開発でした。結果的に生まれたのが今のチェルシーブーツの形ですが、当時は伸縮性のあるサイドゴアは非常に革命的だったといいます。
またチェルシーブーツという呼称は、最初にブームが起こった場所がロンドンのチェルシー地区だったためといわれています。
ドクターマーチンのチェルシーブーツは、ブーツの履き口に取り付けられたアイコニックなヒールループとドクターマーチン独特の飴色のアウトソールが特徴。スタイリッシュで洗練されたルックスは、1970年代初期にリリースして以来、常に安定した人気を獲得しています。
コーディネート
<メンズ・コーディネート>
チェルシーブーツはパンツ丈によってその印象を自在に変化させます。レギュラー丈に合わせればそのままフォーマルシーンでも使え、ロールアップしたデニムなどに合わせればスムースレザーの美しさが一層強調され、コーディネート全体をまとめるのに活躍するでしょう。
ワイドパンツとの組み合わせも相性が良く、ボリューム感のあるパンツとスマートなサイドゴアブーツとのコントラストがシルエットにメリハリを生み出します。さらにパンツをアンクル丈にすることでスタイリッシュなブーツの輪郭が強調され、大人の上品さを含んだスマートカジュアルが完成します。
<レディース・コーディネート>
パンプスの代わりに存在感のあるチェルシーブーツを選択することでフェミニンなコーディネートにハードな要素がプラスされ、周囲とは一線を画した個性を演出できます。また、ボリュームのあるフレアスカートやビッグシルエットのロングコートに対して、スッキリしたチェルシーブーツを合わせることで、ワイドパンツ同様、アウトラインにメリハリが生まれ、コーディネートの表情がより豊かに彩られます。
歴史
1970年代、ワーキングブーツとしての認識を一掃したサブカルチャーにより、ドクターマーチンのブーツの需要が急増しました。あまりに需要が高まったため、お客様一人当たりに一足という制限を設定することとなりましたが、お客様の欲求がより一層高まる結果となったのです。チェルシーブーツも、この流れの中で人気を獲得していきました。